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BleuCiel(別館)

気の赴くままに

【ポケットモンスター】【SS】

※V基準で双子主。
ポケモンSV。本編後。
ペパネモ。
アオイ(女主人公)、ボタン、ペパー。





 ピクニックで元気にじゃれているポケモンたちを眺めつつ、アオイはふと疑問を口に出す。天気も良く絶好のピクニック日和だ。インドア派のボタンも、仲間とのピクニックは心から楽しんでいる。

「ペパー先輩、ネモにはいつ告白するんですか?」
「ブフォ……ッ、あ、アオイ!! なんかのドッキリちゃんか!?」
「それ、うちも気になる」
「ボタちゃぁん!?」
「ボタちゃん言うなし」

 ハルトとネモはオモガタに呼ばれこの場にいない。普段は面倒見のいい兄貴分であるペパーもアオイの爆弾発言に思いっきりむせる。ボタンの追撃によりペパーのHPは半分以上吹き飛んだ。効果は抜群だ。ボタンもペパーに〈しっぺがえし〉を食らったとか。

「べ、別に告白だとかそんなのは……、」
「ペパー先輩! そんなだと名も知らない殿方に連れていかれますよ!」
「アオイ、ハルトはどうなんだよ!」
「あー、あいつはライバル以上の感情もってないから駄目駄目」

 アオイはバッサリと切り捨てる。ネモとハルトは仲はいいがあくまでもライバル。とっさに反論したペパーも解っている。ネモの探し求めていた存在、ハルトが憧れていた存在、パズルのピースは埋まって出来たものは恋愛とは少し違っていた。

「ハルトもネモもネモいから」
「あの熱量は並の人間には無理ね。……で、ペパー先輩、ネモも女の子ですからね?」
「アオイ姑ちゃんか? ま、まぁ、そうだな」
「(難易度ベリハ待ったなし)」

 ボタンはサンドイッチを頬張りながら、あたふたしているペパーと背中を押しているアオイ、無邪気にたわむれているポケモンたちを交互に見る。すっかり回復したマイティフも元気に動き回っている。ペパーの口からマイティフが命の危機に関わるほどの大怪我を負っていたと聞かされたときは、にわかに信じがたかった。
 アオイのスマホに連絡が入る。それはハルトからだった。オモガタの用事が終わり、ピクニックに合流することを伝える。電話を切るとペパーとボタンにそのことを知らせた。

「あ、もうちょっとでハルとネモ合流出来るって」
「用事終わったんだ」
「バフッ」
「マイティフやる気満々ちゃんか?」
「「ネモい」」


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